沖縄総合事務局は21日、那覇市内で「首里城復元に向けた技術検討委員会」(高良倉吉委員長)の北殿・南殿等ワーキンググループ会議の第2回会合を非公開で開き、首里城公園全体のテーマなどについて意見交換した。一部委員からは復元に際し、第32軍司令部壕をはじめ首里城に関わる近現代の事象に関する展示も盛り込む提案があったという。
高良委員長は「展示スペースには限りがあり、まずは城郭内で優先すべきテーマを決めることを確認した」と述べた。
世界遺産に登録されている正殿遺構の取り扱いについて、沖縄総合事務局は正殿の工事期間中は遺構の全面を覆い、保護する案を提示。正殿完成後の2026年以降に再び一般公開する方針を示した。
同局の担当者は「遺構が持つ意味を効果的に見せたい」とし、平成の復元時より見やすいように工夫していくと述べた。