琉球芸能、独特の魅力 琉球古典音楽演奏家・仲嶺さん語る


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
仲嶺良盛さん

 第95期「新報女性サロン」第2回講座が27日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。琉球古典音楽演奏家の仲嶺良盛さんが「琉球芸能の魅力とこれから~若手演奏家が思う未来~」と題し講演した。琉球古典音楽や琉球舞踊、組踊などについて特徴や歴史を説明し、それらの魅力を語った。また、琉球芸能を取り巻く現状や課題などについても話した。

仲嶺良盛さんの講話に耳を傾ける会員ら=27日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 仲嶺さんは幼い頃、テレビにあまり出てこない琉球芸能の役者よりも、本土の歌舞伎役者や能、狂言などの役者がよく出ているの見て、本土の芸能の方が進んでいると思っていたという。しかし、国立劇場おきなわの組踊研修生の時、東京で能や狂言、人形浄瑠璃、劇団四季などを見て、琉球芸能の色鮮やかさや内に気持ちを込める表現などの素晴らしさに気付いた。

 課題として公演を行う際の資金不足を挙げた。補助金を活用したり、私財を投じたりして公演しているのが現状という。解決策として「琉球芸能を支援するスポンサーを募り、そこから資金を得て公演につなげるビジネスモデルを模索している」と話した。