住民票発行の窓口申請もLINEからできる 石垣市が作業効率化へ試験運用


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サイバー窓口での申請手続きのデモンストレーションをする市職員=26日、石垣市役所

 【石垣】石垣市は26日、市の公式LINE(ライン)で窓口申請手続きができるサイバー窓口の試験運用を、11月9日まで実施すると発表した。住民異動手続きや住民票の発行、印鑑登録などが対象となる。

 サイバー窓口は、従来、市役所に来て書く必要があった申請書をLINE上で記入できるようにするもの。市の公式LINEから「申請・届出」のメニューを選択し、AI(人工知能)によるガイドに従って必要事項を入力。最後に発行されるQRコードを市役所窓口の専用リーダーにかざすだけで、必要となる申請書が発行される。

 市担当者によると、1日平均150人ほどが窓口を訪れており、申請手続きに1人5分ほど時間がかかっている。サイバー窓口を活用すると、これまでのように市役所の記載台で申請書を書く必要がなくなり、記入漏れもなく手続きを完了できることから、作業の効率化などが期待されている。本稼働は市役所新庁舎が開庁する11月15日からを見込んでおり、その間のリハーサルとして試験運用する。

 26日に記者会見した中山義隆市長は「ぜひ試して便利さを感じてほしい」と訴え、市民に活用を呼び掛けていた。