空手家320人が糸満市摩文仁で演武 国籍、流派越え


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
一斉演武を披露した空手家=10月31日、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 10月25日の空手の日に合わせ、2021年度「空手の日記念演武祭」(主催・県、県議会、沖縄伝統空手道振興会)が31日、糸満市摩文仁の平和祈念公園であった。空手家320人が一斉演武を披露し、空手発祥の地・沖縄を県内外にアピールした。例年、主に那覇市の国際通りで実施しているが、今年は糸満市制50周年に合わせ、世界に平和を発信する目的で開催場所を変更した。新型コロナ対策で規模も縮小した。

 玉城デニー知事らが見守る中、平和の礎前で空手の県無形文化財保持者の6人が特別演武を披露した。平和の丘前広場に会場を移し、各団体の会長による代表演武などのあと、一斉演武が実施された。18歳以上で性別、国籍、流派を超えて参加した空手家が「普及型1」と「普及型2」を披露した。

 2018年に空手留学でバングラデシュから沖縄に来たアリフ・ダンジル・イスラムさん(22)=剛柔流尚道館伊敷道場=は、今回で3回目の参加。「練習はきついけど覚えてくると楽しくなってくる。いつか母国で道場を開きたい」と汗をぬぐった。