女子は首里が2年ぶりの春高へ 花城が攻守で躍動


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女子決勝 首里―那覇 第1セット、スパイクを決める首里の花城みつば

 バレーボールの第74回全日本高校選手権(春高バレー)県予選最終日は3日、豊見城市民体育館で決勝を行い、男子は美里工がフルセットの末、首里に3―2で勝利した。女子は首里が3―0で那覇にストレート勝ちし頂点に立った。美里工は2年連続13度目、首里は2年ぶり3度目となる全国大会への出場を決めた。同大会は来年1月に東京体育館で開かれる。

 全国総体の初戦開始10分で足をけがしてベンチに下がり、悔しい思いをした首里3年の花城みつばが決勝で躍動した。チームに勢いをもたらし2年ぶりの春高出場を決めた。

 けがでチームへの合流が遅れた。この間「高さも技術もある」(花城)1年が成長し初戦から活躍。それでも決勝は「3年の力が必要」と東風平和成監督にスタートからコートに送り出された。その期待に応えて攻守で輝く。主将で攻撃の要である奥山日菜子と対角ポジション。奥山が後衛に下がった時に攻撃を引っ張る役割も大きいが「楽しくやれた」と流れを渡さなかった。

 試合はストレート勝ち。県内トップの高さを誇る首里が、那覇の堅い守備を打ち破り圧倒した。奥山ら3年生5人は1年の頃に先輩たちとオレンジコートに立った。今年の総体も全国に進んだが、いずれも勝利が遠かった。奥山は「全国に通用するチームをつくって沖縄の歴史を変えたい」と気持ちを高めた。


◆敗北を糧に上へ

 女子準優勝・那覇の前島ほのか主将の話 心残りのあるゲームになった。強い気持ちで残ってくれた3年生と一緒に全国に行きたかった。先輩たちが見せてくれた姿勢を胸に、今回の負けを糧にしてもっと上に行けるよう1、2年生で頑張っていきたい。