「シンコウ」がISO所得 ガバナンスの向上へ グループ3社


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シンコウ、SKG、大成エンジニア3社の同時ISO認証取得を喜ぶ、小林真一社長=10月29日、糸満市西崎町

 仮設機材の組み立て工事などを手掛けるシンコウ(糸満市、小林真一社長)は10月、グループ企業のSKG(糸満市)、大成エンジニア(うるま市)とともに国際規格のISO45001、9001の二つを同時に認証取得した。関係者によると、グループ各企業が複数のISO認証を同時に取得するのは県内で珍しく、グループ全体でガバナンスの強化や労働・品質管理の向上につなげる。

 ISO45001は労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格で、ISO9001は品質マネジメントシステムに関する国際規格。

 小林氏はグループ3社の社長を兼任しており、従業員の労働環境改善や資材などの品質管理の向上を目的に、昨年から認証取得へ準備を進めていた。取得は10月27日付。

 小林氏は「働きやすい環境づくりへ一歩でも近づければうれしい。取得して終わりではない。労働環境や品質を維持できるように、今後もしっかりとグループで取り組んでいく」と認証を喜んだ。

 ISO審査認証機関「マネジメントシステム評価センター」(東京)の藤井信二社長は「ISOの中でも、45001の認証を受けた県内企業は少ない」と説明し、「新型コロナの流行で、建設現場でも感染のリスクが高まった。しっかりと対策するためにも、45001の取得を沖縄の企業にも取り組んでほしい」と話した。