【北部】伊平屋村営フェリーは目的地を運天港から本部港に変えた2便が運航し、帰路で足止めとなっていた伊平屋中の生徒が乗船した。島を訪れていた県外からの修学旅行生も本島に戻った。
定期航路の目的地を急きょ変更することは通常は認められない。名嘉律夫村長は「村民の生活がかかっている」として沖縄総合事務局などに本部港発着を要請し、緊急対応として認められたという。
6日午後1時前、伊平屋からのフェリーが本部港に到着した。県外からの修学旅行生らが下船。修学旅行先の九州から戻り、本島内のホテルで延泊していた伊平屋中の生徒らがフェリーに乗り込んだ。伊平屋中の大田守利校長によると延泊で疲れている生徒もいたという。
村内の宿泊施設に食材を届けにいく60代男性は「軽石の影響で本当に困っている。コロナも落ち着きこれからという時期だった」と話した。
運天港の状況次第で、伊平屋のフェリーは7日以降も本部港発着となる可能性がある。