「教え子を再び戦争に送らない」教育関係慰霊祭、新会館で開催 不戦の誓い新たに


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慰霊碑に向かって献花し、非戦への思いを新たにする関係者ら=6日、那覇市大道の県教育会館

 第68回教育関係戦没者慰霊祭が6日、那覇市大道の県教育会館で開かれ、遺族や教育関係者約60人が参列した。新会館での慰霊祭は初めて。参列者は1944年に米潜水艦の攻撃を受けて沈没した対馬丸に乗っていた犠牲者を含め、沖縄戦で犠牲になった児童生徒、教職員ら7610人を追悼し、不戦への誓いを新たに献花した。

 慰霊祭で県教育会館理事長の上原邦夫さんは「二度と戦争を起こしてはならない、教え子を再び戦争に送らないとこれまでも反戦を誓ってきた。教育を担う私たちはこれからも、命や平和などを大事にする教育を進めていく」とあいさつした。県遺族連合会副会長の瑞慶山良祐さんは、宮城篤正会長の追悼文を代読し、「体験者は今後ますます減っていく。風化させることなく後世へ継承していく」などと述べた。

 慰霊祭は例年、慰霊の日に合わせて開催されているが、新型コロナウイルスの影響を受けて、昨年に引き続き感染状況が落ち着いた時期の開催となった。