名護市長と久辺3区長、基地負担軽減と振興策拡充求める 松野官房長官と面談


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
松野博一官房長官との面談を終え、報道陣の質問に答える名護市の渡具知武豊市長(左から2人目)と久辺3区長=6日午前、那覇市のロワジールホテル那覇

 【名護】米軍普天間飛行場の移設先となる米軍キャンプ・シュワブがある名護市の渡具知武豊市長と久辺3区(久志、豊原、辺野古)の区長が6日午前、来県した松野博一官房長官と那覇市のロワジールホテル那覇で面談した。渡具知市長らは、基地負担軽減や地域振興策の拡充などを口頭で要請した。

 辺野古新基地建設について辺野古区と豊原区は条件付き容認の立場だが、久志区は反対の立場をとっている。久志区の棚原憲栄区長は、大川ダム周辺で夜間訓練する米軍機が発生させる騒音問題について、「米軍に対処を申し入れてほしい」と強く要請した。

 松野氏は「(負担軽減の)要請は随時、米側に申し入れていく。振興策はできることから着実に実施したい」と前向きだった。

 面談では、廃弾処理場から発生する爆発音や米軍機の低空飛行、辺野古新基地建設の工事の際に発生する交通渋滞などに関し、住民の負担軽減を求めた。久辺3区から新たな公共施設の整備など、振興策の継続や強化の提案もあった。

 面談後、渡具知市長は「久辺3区をはじめとする地域振興について要望を伝えた。できることを段階的に進めてほしい。基地から発生する諸問題も取り組んでもらいたい。しっかり問題に向き合ってもらえると思う」と振り返った。