「抗議中に負傷」 男性の請求棄却 辺野古新基地建設


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新たにN2護岸の工事が始まった新基地建設工事現場=8月27日、名護市辺野古(小型無人機で撮影)

 【名護】沖縄県名護市の男性(62)が辺野古の新基地建設に向けた土砂搬出に対する抗議中に男性警備員に体当たりされ転倒し負傷したとして、警備会社テイケイ(東京都)に治療費など10万8930円の損害賠償を求めた訴訟で、那覇地裁名護支部(安川秀方裁判官)は10日、請求を棄却した。

 判決理由で安川裁判官は、男性が警備員らの制止を強引に突破しようとしたため衝突し、その反動で転倒したにすぎないと指摘。「違法な加害となる行為があったと認めるに足りる証拠はない」と判示した。

 判決を受け、男性は「裁判官の事実認定や判断が、事実とあまりに異なる。控訴する」と語った。