第115回秋の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会、共催・琉球新報社)が14日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。新型コロナウイルス感染症対策に伴う観客の入場制限が緩和されたため、5月に行われた春の全島大会に比べて大勢の観客が詰め掛けた。シーの十番戦は出場牛の体調不良で取り消しになったが、その後シーの九番戦からは次々と熱戦が繰り広げられた。
軽量級全島一決定戦(琉球新報社杯)となったシーの三番では、いきなり石山聖空宝志みおりがメイキラ陸王に対して強烈な腹取り速攻をさく裂。勝負は一瞬のうちにみおりの勝利と思われたが、体勢を整えたメイキラ陸王が逆襲に転じて大逆転の勝利。メイキラ陸王が軽量級新全島一牛に輝いた。
中量全島一決定戦(うるま市長杯)となったシーの二番は、鋭くとがった武器を持つ刃誡皇がベテラン牛の金太郎を退けて初の中量級全島一牛を獲得した。
観客が最も注目した重量級全島一決定戦(県知事杯)となったシーの一番は、チャレンジャー牛の大獣王に比べて200キロ軽い闘勢琥珀が体重差をはねのける馬力で終始圧倒。盤石の強さを発揮しての勝利で初のタイトル防衛を果たした。
優勝と各賞は次の通り。
【重量級全島一牛】闘勢琥珀
【中量級全島一牛】刃誡皇
【軽量級全島一牛】メイキラ陸王
【ゆかり賞】貴時幸龍
【敢闘賞】闘将白竜
【殊勲賞】戦闘台風利騎斗
(平川康宏通信員)