4人きょうだい箏曲入賞 古典芸能コンなど 師匠は祖母「頼もしい」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【那覇】沖縄県那覇市の琉球新報ホールでこのほど開催された第55回琉球古典芸能コンクールの箏曲部門で、琉球箏曲興陽会の米須宮さん(16)=那覇市=が優秀賞、妹のみこさん(15)と弟の海成さん(14)が新人賞に合格した。3人は、那覇市小禄にある祖母の米須幸子さんの研究所に通う。三女みわさん(8)も興陽会主催の「箏曲こども奨励賞」に入賞した。

箏曲の練習に励む(左から)米須みわさん、海成さん、祖母の幸子さん、みこさん、宮さん、母の弥生さん

 きょうだいは、祖母の幸子さんを「さっちゃん」と呼んで慕い、コンクールに向けて稽古を積んできた。幸子さんは「海成は外で遊ぶのが好きだが、コンクールに向けて集中していた。みこは頑張り屋で安冨祖流三線の新人賞にも合格した」と話す。最も成長を感じたのは宮さんだったという。「幼い頃はすぐ泣く子で、アイスクリームをあげるなどなんとか練習をさせていたが、ひた向きに箏曲に打ち込むようになって、頼もしい」と顔をほころばせた。