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沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場で18日午後、同飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイによるつり下げ訓練が確認された。飛行場の滑走路中央付近で実施され、同機がホバリングした状態でケージのような四角い物体をつり下げ、機体まで引き上げる訓練を9回、繰り返した。宜野湾市によると、オスプレイは9日にも同飛行場でつり下げ訓練をしていた。これまでも落下による事故が相次ぐ中、市街地に囲まれた普天間飛行場でのつり下げ訓練は極めて異例。基地負担軽減に逆行する形で、周辺住民からも苦情や憤りの声が上がった。
>>【動画】市街地近くで異例・・・普天間でオスプレイがつり下げ訓練
琉球新報が確認したところ、オスプレイは、18日午後2時40分ごろから午後4時20分までの間、断続的につり下げ訓練を実施した。時折、強い風が吹き付け、つり下げた物体が大きく左右に揺れる様子もあった。1回のつり下げ訓練は約2~3分間で、その間、機体は高度を一定に保ってホバリングをしていた。
宜野湾市基地渉外課によると、18日午後4時半時点で市民から同課に騒音に関する苦情が6件入った。つり下げ訓練でオスプレイのホバリングが繰り返される中、寄せられた苦情は「1時間、2時間とずっとうるさい」「低空飛行している」などの内容だった。
在沖米海兵隊は18日、本紙の取材に「普天間飛行場で本日(18日)実施した全ての訓練は、日米安全保障条約5条に基づく、日本の安全保障に対する、米国の義務を守るために不可欠だ」と正当性を主張した。訓練の詳細は「安全上の理由で説明できない」として明らかにしなかった。
米軍は訓練に先立ち、航空情報(ノータム)として、つり下げ訓練を行うとしていた。沖縄防衛局に対して訓練の実施を問い合わせたが、18日夜までに回答はなかった。県は18日現在、情報を収集している。