「リゾテック・エキスポ2021インオキナワ」は18日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のピーター・グルース学長らを招いたシンポジウムを開き、スタートアップ企業や研究機関などが集結して新たな事業などを生み出す「イノベーションハブ」の可能性について議論した。
ピーター氏は起業などを支援するインキュベーション施設や科学技術を使ったエンターテインメント施設、3千~4千人の居住施設などを備えた「イノベーションパーク」を、現キャンパス近くに整備する計画があると説明した。
その上で「沖縄の1人当たりの所得は全国で低い。サービス業は拡大しても1人当たりのGDPは変わっていかない。新しい企業が必要だ」と語り、OISTを中心に新興企業などを誘致し、研究や事業開発などを活性化できる可能性があるとした。企業誘致のために税制優遇などの施策が重要だとした。
東急執行役員ホスピタリティ事業部長の金山明煥氏は、ホテルに月額制で泊まれるサービスの実証実験を紹介した。IT企業などの「ワーケーション」にも活用されているといい、沖縄でもOISTを中心にサービス提供の可能性につながるとした。