移動式コンテナホテルを避難所に デベロップ、うるま市と災害協定


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災害時に、避難所などに使用できる「レスキューホテル」の協定を締結したうるま市の中村正人市長(左)とデベロップの岡村健史社長=22日、うるま市のホテルR9ザ・ヤードうるま

 【うるま】移動式コンテナホテルなどを運営するデベロップ(千葉県)とうるま市が22日、災害協定を締結した。うるま市塩屋にあるコンテナホテル「ホテルR9ザ・ヤードうるま」を、災害時に避難所「レスキューホテル」として活用できる。県内自治体が同社と災害協定を結ぶのは初めて。

 デベロップが運営する「ホテルR9ザ・ヤードうるま」は、10月末にオープン。コンテナを宿泊用施設として整備し、ダブルルーム26室、ツインルーム8室がある。1室13平方メートルで、ユニットバスや空気清浄機、電子レンジなどを全部屋に完備している。

 けん引車やトラックなどで運び、災害地に迅速に駆けつけることができる。客室のほか、診療所やスタッフの休憩場所など用途に合わせた利用も可能という。

 20日に開かれた締結式で、デベロップの岡村健史社長は「水道、電気などの配管工事も早くできる。災害時にサービスが提供できることを多くの人に知ってもらいたい」と語った。

 中村正人市長は「災害に強い街づくりを推進する中で、また一つ備えを整えることができた。今後も協力していきたい」と述べた。