【東京】政府主催の全国都道府県知事会議への出席などのために上京した玉城デニー知事は26日、都内で記者団の取材に応じ、名護市辺野古の新基地建設に伴う沖縄防衛局による設計変更の不承認について「当初から想定していたタイミングで発表できた」と述べた。2022年度の予算編成時期での判断となった点を踏まえ、「予算編成で政府が圧力を掛けるようなことは、よもややらないだろう」と述べ、政府をけん制した。
玉城知事は、25日に不承認を判断した点について、「厳正な審査をしかるべきタイミングで躊躇(ちゅうちょ)なく出すことにしていた」と説明。想定通りの手順での発表になったと強調した。
県の判断が来年度予算に影響を与える可能性について、「もしそういうことになったら、政治のあるべき姿ではない。県民から相当な反発を受ける」とした。
「基地問題と予算の考え方についてはしっかり分けて行っていただきたい」と政府に注文を付け、基地問題と沖縄振興の「リンク」に強い警戒感を示した。