医療従事者を皮切りに今年3月から始まった新型コロナウイルスのワクチン接種。24日現在の2回目のワクチン接種率は沖縄県平均で66・18%(全年代)、接種対象となる12歳以上で見れば県平均は76・37%と7割を超えた。ただ、接種開始が遅かった若年層は6割にとどまっており、多くの市町村が12月から始まる3回目接種に向けた準備と並行して、初回接種率の底上げに向けて工夫を凝らしている。
ワクチンを接種していない住民への対応策としては主に、広報誌やホームページ、会員制交流サイト(SNS)、ハガキなどを使って接種を呼び掛けるケースが多い。本紙のアンケートでは那覇市や沖縄市など22市町村が未接種者に対して何らかの対応をとっていると回答した。
具体的な取り組みとして、約32万の人口を抱える那覇市では、集団接種会場で12月5日まで初回接種を受け付けるほか、定期的にホームページなどで呼び掛けている。読谷村は1月14日まで毎週金曜日に集団接種を実施する方針。宮古島市は、2回接種が完了する12月中旬以降も初回接種の希望があった場合は柔軟に対応する考えだ。浦添市は抽選で石垣旅行や軽自動車をプレゼントするキャンペーンを行った。一方で「打ちたくない人は無理に打たなくてもよいと考える」(石垣市)との回答もあった。