産業まつり、実店舗は好調 総売上高は減 ECサイトに課題


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買い物客らでにぎわう「産業まつり」の会場=10月24日、県庁前県民広場

 沖縄の産業まつり実行委員会(会長・古波津昇県工業連合会会長)は29日、那覇市の沖縄産業支援センターで会合を開き、10月にオンラインと地域分散会場で開催した「第45回沖縄の産業まつり」の実績報告を行った。

 ポータルサイトへの出展社数は前年より50社少ない145社となったため、リアル開催と併せた総売上高は前年比17・3%減の約3千万円にとどまった。一方で、地域開催の実店舗と3会場(計77企業・団体)を訪れた参加者数は前年の倍となる約2万人に上り、それぞれの売り上げも好調だった。売上高の内訳を見ると、ポータルサイトに出展した企業の自社ECサイトは542万円、実店舗が1545万円、リアル3会場が945万円だった。

 実行委は「企業はリアル開催なら価格を落とせるが、自社ECサイトになると希望小売価格での販売がほとんどなので、ポータルサイトへの出展に魅力を感じなくなるだろう」と分析した。

 古波津会長は「手探りだった。どの年齢層でも閲覧しやすいポータルサイトを構築していく。県外でもPRしていきたい」と述べた。