琉球新報の文字、日本の新聞最大級に 「字が見える」「顔が見える」紙面


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刷新された12月1日の琉球新報1面(右側)。左は前日朝刊。文字を比較するとくっきり大きくなった(下の左右紙面)

 琉球新報(那覇市、玻名城泰山社長)は12月1日付の紙面から、1面をはじめ主要面の文字を拡大した。高齢者を中心に「より大きい文字を」という要望に応えた。業界でも最大級のサイズとなる。

◆80年代より1.9倍

 1面とオピニオン面は従来の1行12字を10字とし、1文字で約20%拡大。総合、経済、国際、社会の各面は約10%文字を拡大し、1行11字とした。1面は紙面案内を拡大し、主要ニュースの一覧性を高めた。

 この結果、1面の活字は、1980年代まで新聞業界で標準だった基本活字に比べて、縦寸で約1.9倍、横寸で約1.5倍に。日刊紙の中で最大級のサイズとなった。書体も、誰にでも読みやすいユニバーサルデザインに配慮した「UD文字」を引き続き使用。より「目に優しい」紙面となった。

 紙面刷新に当たり「顔の見える紙面」を掲げ、記事には原則として記者の署名を入れる。紙面に多くの読者が登場し、読者の顔が見える紙面も目指す。琉球新報では「ニュースだけでなく事実の背景を掘り下げる記事や話題を積極的に掲載する」としている。
 

新しくなった琉球新報デジタルのトップページ

◆サイトTOPも刷新

 これと同時に、ニュースサイト「琉球新報デジタル」もトップページを刷新。主要ニュースを大きな写真付きのトップ記事と主要記事6本の計7本を最上部に配置した。沖縄の地元情報など、世の中の動きを一目でわかるようにしている。