【北大東】北大東村が検討する自衛隊誘致に関し、宮城光正村長が5日までに琉球新報の取材に応じ、「国防のために国に協力しなければいけない」と誘致に前向きな意向を示した。一方、現時点で住民への説明はしておらず、「島が(賛否で)二分しないよう、皆が理解できる説明をしていきたい」と述べた。
宮城村長は誘致を検討する背景として「安全保障環境が厳しい状況にある」との認識を示し、以前から村議と話し合いを重ねてきたことを明かした。村としてこれまでに国に具体的な要請を行ったことは「全くない」とした。
誘致を巡って住民にさまざまな意見があることを踏まえ、「皆が賛成ではない。だが、国が配備したいと言ったら協力しないといけないと思う」として、配備に関する意向を国側にも確認した後に、住民に説明するとの見解を示した。
8日開会の村議会12月定例会で、誘致に関する意見書案が議員提案される。意見書案は9日に審議し、全会一致で可決される見込みとなっている。
(照屋大哲)