米軍機部品が落下した保育園の現状は? チーム緑ヶ丘、事故から4年で報告


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オンラインで全国に向けて保育園の現状を説明する「チーム緑ヶ丘1207」のメンバーら=3日

 【宜野湾】宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下し、7日で4年を迎える。園児の保護者らでつくる「チーム緑ヶ丘1207」は3日、日本平和委員会主催のオンライン学習会「いま保育園は? 普天間基地は?」で現状を報告した。保護者らが事故を振り返り、4年経過した今の思いを語った。全国から約90人が視聴した。

 チーム緑ヶ丘は事故後、米軍機が保育園上空を飛ばないよう政府に要請している。交流会では要請の映像や、米軍機が保育園上空を飛び交う映像を紹介した。

 チーム緑ヶ丘の宮城智子会長は事故から4年が経過しても米軍機の飛行状況は変わらず、むしろ「ひどくなっている」と現状を説明。

 宜野湾市内に米軍機から水筒が落下した事故にも触れ、「なぜ状況が変わらないのか。こんな事故を繰り返さないよう策を講じることは当たり前なのに」と、もどかしさを語った。

 米軍機の低空飛行訓練に悩まされている高知県長岡郡本山町で保育士をする秦泉寺玲子さんは「場所は離れていても思いは一つ。一緒に力を合わせて取り組んでいきたい」と思いを述べた。

 (石井恵理菜、写真も)