辺野古対抗措置に同じ回答の繰り返し 松野官房長官「法律に従って手続き」


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松野博一官房長官(資料写真)

 【東京】辺野古新基地建設工事の設計変更申請を県が承認しなかったことに対し、沖縄防衛局が行政不服審査法に基づく審査請求を国土交通相に行った措置について、松野博一官房長官は7日午後の会見で、「法律に従って手続きがなされる」とだけ述べた。会見では政府としての受け止めや対応の評価も問われたが、同じ答弁を計4度繰り返し、明確な回答を避けた。松野氏は「行政不服審査法および表示法に基づき、公有水面埋立法を所管する国土交通大臣に対して審査請求を行ったと、防衛省から報告を受けた」と述べた。今後の見通しについて「国交大臣において、法律に従って手続きがなされるものと承知している。手続きを見守っていきたい」とした。

 記者団からさらに問いかけがあったが、「法律に従って手続きがなされる」と繰り返すだけだった。「コメントを差し控えると同じ意味か」とただす声も上がったが、答えは変わらなかった。
 (安里洋輔)