自然破壊して発展、いいの? 作家4人が美術展「imagine vol.2」浦添で25日まで


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企画展「imagine Vol.2」に作品を出展している(左から)照屋勇賢さん、阪田清子さん、桃原須賀子さん、榮山剛士さん=6日、浦添市港川のカフェレストラン「ラットアンドシープ」

 埋め立てなど自然破壊を伴う経済発展の在り方について美術作品や写真を通して再考する企画展「imagine(イマジン) Vol.2」が6日、浦添市港川のカフェレストラン「ラットアンドシープ」で始まった。25日まで。作家4人による計6種類の作品を展示している。入場無料。

 企画展は那覇軍港の浦添移設や民間の埋め立てなど、自然破壊を伴う振興について改めて考えることが目的。美術家の阪田清子さんは大宜味村の埋め立て地の写真と、いすを組み合わせた作品を展示した。いすの脚の一部に琉球石灰岩が使用され、埋め立て地の不安定さも想起させる。

 美術家の照屋勇賢さんは「You/me」と題して、辺野古の海や高江の森を水彩画で描いた。

 画家の桃原須賀子さんは目に見えないものを可視化するイメージで弓状の線を繰り返し描き、表現した。写真家の榮山剛士さんは浦添西海岸の海をあらゆる場所と時間に撮影した写真などを展示している。

 企画を担当した町田恵美さんは「環境問題は一人一人に関わる。自分事と思えないことについても、自分の問題として見て考える機会となるような、一つの手段に(今回の展示が)なればと思う」などと語った。

 問い合わせはラットアンドシープ(電話)098(963)6488。
 (古堅一樹、写真も)