「県は毅然とした対応を」抗議市民から怒り噴出 辺野古警備業者が無許可で建物設置


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セントラル警備保障が無許可でプレハブを設置していた敷地=10日、金武町の金武港湾金武地区

 辺野古新基地建設の海上警備を担うセントラル警備保障が、金武漁港の使用許可を得ていなかったことを受け、建設に反対する市民からは県の厳しい対応を求める声が上がった。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「違法な状態だ。県は直ちに使用を中止させ、過料の支払いを命じるなど、毅然(きぜん)とした対応をすべきだ」と指摘。本部港塩川地区での土砂搬出作業のためのベルトコンベヤー設置などにも触れ「特定の業者が、港を独占的に使用しているのはおかしい」と語った。

 辺野古の海上で抗議行動を続ける中原貴久子さん(61)は「言語道断だ」と力を込める。「税金が間違ったことに使われないよう抗議する市民に対し、セントラル社は高圧的な態度を取っている」と主張。「それなのに自らは不正行為に手を染めている。委託している沖縄防衛局にも責任がある」と話した。(長嶺晃太朗)