崇元寺跡の民有地取得へ 那覇市が予算7億2000万円、議会に提出


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現在の崇元寺公園=2020年、那覇市泊

 崇元寺跡の国史跡指定を目指す那覇市が、崇元寺関連とみられる遺構が確認された民有地を取得するための予算約7億2千万円を市議会11月定例会に提出している。今後、土地所有者と交渉する。土地が取得できた場合、遺構がない部分に崇元寺跡や近郊の世界遺産などを紹介するガイダンス施設を整備予定。

 10日の市議会本会議で、比嘉世顕市民文化部長は「2024年度以降の早い時期に国史跡として指定を受けられるよう取り組む。ガイダンス施設は用地取得が順調に進んだ場合、23年度末の事業完了を想定している」と述べた。崇元寺の復元については「歴史的資料が豊富で復元の可能性は十分にある。史跡指定後に文化財保存活用計画を策定する中で検討する」とした。屋良栄作氏(無所属)への答弁。 (伊佐尚記)