SDGS推進へ財投機関債を発行 100億円、即日完売 沖縄公庫


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沖縄振興開発金融公庫(資料写真)

 沖縄振興開発金融公庫(川上好久理事長)は10日、貸付原資調達の目的で財投機関債を発行した。発行額は100億円で、即日完売となった。SDGs(持続可能な開発目標)に資する債権として、沖縄公庫初の「サステナビリティボンド」として発行した。調達された資金は県内の社会課題解決や環境問題解決につながる事業に、融資や出資を実行する。

 沖縄公庫は9月に、「DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン」(兵庫県神戸市)から、サステナビリティファイナンスに関する第三者評価を取得している。近年はESG(環境・社会・企業統治)への関心が高く、サステナビリティボンドとして発行することで、安定した資産調達が可能となる。

 今回は10年債で表面利率、応募者利回りは共に0・120%。発行価格は100円。格付投資情報センター(R&I)の格付けは「AA+(ダブルAプラス)」。

 沖縄公庫は2002年度から毎年財投機関債を発行しており、今回で累計額は3380億円となった。 (小波津智也)