乗り継ぎの利便性向上 名護コミュニティバス「二見以北線」が運行開始


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イオン名護店前で乗客を待つ名護市コミュニティバス「二見以北線」=10月15日、名護市為又のイオン名護店前

 【名護】沖縄県名護市コミュニティバス「二見以北線」が10月15日から運行を開始した。イオン名護店と有津間を定員29人の小型バスが1日3往復している。往路は有津を午前8時30分、11時30分、午後2時30分に出発。復路はイオン名護店を午前10時、午後1時、4時に出発する。運行期間は2022年3月31日まで。名護市民以外も無料。

 19年2~3月に行った実証実験を受けて市街地の停留所を増やした。9月15日に運行を開始した同市街地コミュニティバス3路線(循環線、東西線、南北線)との乗り継ぎもできるようになり、利便性が向上した。運行初日の第1便は往復ともに乗客は3人にとどまったが市の担当者は「市街地の路線が増えたことや乗り継ぎの利便性が良くなったことで、今後多くの市民の利用が期待できる」と話した。

 貝類の収集・研究で名護東海岸によく出かけるという市宇茂佐在住の清野飛翔さん(25)は「昨日この路線の運行のことを知り早速利用した。車を持たない自分には本当にありがたい」と語った。路線バスの有津~名護十字路間の片道運賃は950円で、他の利用者も「どの区間も全て無料というのはありがたい」と喜んでいた。
 (嶺井政康通信員)