北山のエース上原が次々と記録更新、触発された部員が軒並み成長<巻き起こせ旋風 県勢駅伝の歩み>1下


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北山の快進撃、歴代最高の布陣で都大路を駆ける<巻き起こせ旋風 県勢駅伝の歩み>1上

 

都大路に向けて練習に励む北山男子駅伝部=11日、今帰仁村総合運動公園村民運動場(高辻浩之撮影)

 成果は次第に現れる。北山高男子駅伝部のエース上原が約9年間更新されなかった5000メートルの県高校記録を2020年に突破するなど次々と長距離の県高校記録を塗り替えた。他のメンバーも軒並み記録を伸ばした。5000メートルでは今や上原のほか、嘉数純平、宮里、大仲竜平、赤嶺達也の5人が、9年前の県高校記録を超える14分20秒台を出せるようになった。

 11月の県高校駅伝では大会記録を5分弱も縮め、2時間09分31秒を記録。気温など条件は違うが、17年に全国4位に入った大分東明が、その年に同コースで行われた九州大会で出した2時間9分16秒に迫る内容だった。

 北山は県駅伝から2週間後の全九州大会では2時間09分00秒で県勢初の入賞となる7位を記録。大きな手応えをつかんだメンバーは全国では「2時間5分を切って歴代最高順位を目指す」と口をそろえる。

 九州では他県の2位校に及ばないことも多く、全国での男子最高順位は30位。長く伸び悩んできた沖縄の駅伝競技だが、大きな自信へとつながる躍進の舞台はすぐそこまで来ている。
 (謝花史哲)


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