キングス快走6連勝 京都に80-67 第4Qリズム取り戻し攻撃力爆発 第19戦


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琉球―京都 第3Q、激しいディフェンスを受けながらシュートを決めるキングスのアレン・ダーラム=15日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは15日、沖縄市の沖縄アリーナで京都ハンナリーズ(西地区)と今季第19戦を行い、80―67で勝利した。キングスは京都の激しい守備を攻略できず、第3クオーター(Q)まで追い掛ける時間が長かった。第4Qに守備からリズムを取り戻すと、爆発的な攻撃力を発揮して点差を一気に引き離した。連勝を6に伸ばして16勝3敗。西地区首位をキープした。次戦は18日、東京都の青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷と対戦する。

 1点ビハインドで迎えた第3クオーター(Q)。序盤は今村佳太が積極的に攻めるもシュートの精度を欠き、他の選手も浮き足立つプレーが目立った。ジャック・クーリーもフリースローを2本外すなど嫌な時間帯が続いた。それでも投入された並里成がゲームを組み立て、徐々にリズムを取り戻した。

 第4Qに入ってからは3人のビッグマンが躍動。高さもありながら、攻守でコートを駆け抜けた。アレン・ダーラムやドウェイン・エバンスが速攻から得点を重ね、岸本隆一の3点弾などで連続15得点と爆発的な攻撃力を発揮。一気に引き離した。

 ダーラムは要所で確実にゴールを奪い、勝利に大きく貢献。日本国籍取得選手の小寺ハミルトンゲイリーもリバウンドで力を発揮した。

 独創的なパスを繰り出した並里は「大崩れはしないという印象。それがこれまでの勝ちにつながっている。守備から走るバスケが強みで、(劣勢でも)そこから持っている力を一気に発揮できている」と自信をただよわせた。

 しつこい守備で相手を封じた小野寺祥太は「第1Qは守備でかみ合わない部分もあったが、選手間でコミュニケーションをとりながら戻せた」と修正力を誇った。
 (大城三太)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、4054人)
キングス 16勝3敗
80―67(16―13,15―19,22―18,27―17)
京 都 2勝17敗

 【評】各クオーターで選手が入れ替わる中でキングスの連係がかみ合わず、京都の堅守の前に最大10点のリードを許した。第3Qから外国籍選手2人と日本国籍取得選手の「3ビッグ」が機能して逆転。高さで優位に立ち、インサイドで加点してリードを広げた。

前半は良くなかった

 桶谷大HC(キングス)の話 前半は攻めのリズムが良くなかった。後半は3点シュートやターンオーバーで攻められ、嫌な感じの展開になった。それでもDFのテンションを落とさずにやってくれた。次は渋谷戦で、むーさん(伊佐勉)と久しぶりの対決なので楽しみにしている。

前半は我慢できたが

 小川伸也HC(京都)の話 苦しい試合が続くが良い面もあった。選手たちは点差に関係なく40分間ハードワークをしてくれた。前半は我慢できたが、後半に点を取られた場面をどうするか、もう一度考えないといけない。