タクシー会社がキャンピングカーをレンタル つきしろ交通の新事業


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つきしろ交通が新規事業として貸し出すキャンピングカー=16日、南風原町兼城の同社

 タクシー会社・つきしろ交通(南風原町、玉寄兼志社長)は、キャンピングカーのレンタル事業を15日から始めた。新型コロナ感染症の影響による業績低迷をきっかけに、事業を多角化し経営安定化を図る。人気が高まるアウトドア需要を取り込みながら、宿泊と移動が一体の密を避けた新たな観光ツールとして、利用を呼び掛けている。

 利用者からの問い合わせでは、旅行以外にも忘年会の会場などさまざま目的での利用が予定されているという。

 コロナ禍による外出自粛や飲食店の時間短縮営業などでタクシー利用客は減少し、業界は軒並み大打撃を受けた。同社は先を見据え、感染症に左右されないよう経営基盤を築くため、キャンピングカーのレンタル事業に着手した。

 キャンピングカーは6人乗車、6人就寝が可能な車種を2台用意している。キッチンやシャワーやトイレも完備し、屋根にはソーラーパネルも取り付けている。

 料金は24時間以内の利用で平日2万8千円からだが、来年3月末まで3千円割り引くキャンペーンを実施している。16日現在、県内外から30件以上問い合わせが寄せられている。問い合わせは(電話)090(7154)8099(玉寄)。予約はこちらhttps://www.panda-taxi.okinawa/campingcar.php。 (小波津智也)