玉城知事、2期目の出馬表明は? 就任3年「県政報告会」で語ったこと


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今後の県政運営に意欲を示す玉城デニー知事=16日夜、那覇市の沖縄ハーバービューホテル(高辻浩之撮影)

 玉城デニー知事は16日、就任3周年を記念した「県政報告会」を那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開いた。名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が提出した設計変更申請を不承認とした県の判断に関して、玉城知事は「翁長雄志前知事の遺志を引き継ぎ、私の県政としての新たな闘いとして臨んでいく所存だ。ぜひそのためには、多くの県民の皆さんが私にその信念と勇気を与えていただきたい」と訴えた。

 出席者から来年秋の県知事選へ2期目の出馬を期待するあいさつが相次いだが、玉城知事が立候補の意思を直接的に表明する発言はなかった。

 報告会終了後、玉城知事は報道各社から2期目への意欲を問われ「現在も公約実現、新たな課題の解決に向けて取り組んでいる。そういう方向性から、次への展望が見えてくるだろう」と述べるにとどめた。

 出馬表明の時期について「発表のタイミングまでもう少し、いろいろ頑張ることがある」と述べた。県政関係者によると、知事は来年の早い時期に正式に出馬を表明する方向で検討している。

 報告会では辺野古新基地建設の阻止や、日米地位協定の抜本改定などに向けて取り組む姿勢を改めて示した。そのほか、3年間で取り組んだ県庁内の機構改革や、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組み、沖縄の日本復帰50年を記念した事業展開について紹介した。
 (池田哲平)