使われなくなったピアノを琉球漆器で再生 那覇市役所でクリスマスコンサート


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
琉球漆器ピアノを演奏する紀々さん=22日、那覇市役所

 使われなくなったピアノに琉球漆器の装飾を施して再生した「琉球漆器ピアノ」を演奏するクリスマスコンサートが22日、那覇市役所ロビーで始まった。「哲楽家」の紀々(きき)さん(46)が、「かぎやで風」などの琉球古典音楽をアレンジした曲に「ジングルベル」などのクリスマスソングを織り交ぜて演奏した。

 職人らでつくる琉球漆器ピアノプロジェクトが企画した。紀々さんは「見て弾いて楽しいピアノだ。友人の職人も関わり、みんなの思いが感じられる。街角で誰でも弾けるストリートピアノとして活用してほしい」と話した。演奏を聴いた平田由美さん(76)は「コロナ下で芸術に触れ、すてきなプレゼントになった」と喜んだ。

 23日はこのピアノを使っていた元保育教諭らが曲を披露した。24日はピアニストの山根貴志さんが演奏する。午後0時15分から。同プロジェクトはクラウドファンディングで資金を募っている。詳細は同プロジェクトのインスタグラム、または那覇市伝統工芸館(電話)098(868)7866。
 (伊佐尚記、写真も)