年末年始の搭乗実績は57.2%増 沖縄関係航空路線 コロナ前の8割まで回復


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那覇空港

 沖縄関係路線を運航する主要航空5社は5日、2021年度年末年始(21年12月25日~22年1月4日)の搭乗実績を発表した。5社合計の搭乗者数は前年度の同じ時期に比べ57.2%増の47万3326人だった。19年度比では8割程度まで回復した。

 往復を含めた座席数のため、実際に沖縄を訪れた人数は半数程度とみられる。

 全日本空輸の利用率は68.5%と20年度より26ポイント上がった。羽田―沖縄路線で臨時便を設定して対応した。担当者は「ここ1年でみると数字は上がった。年明け以降も期待していたが、感染拡大の影響が出るかもしれない」と話した。

 日本航空の搭乗率は77.8%だった。期間中は減便せず、羽田―那覇路線で66便の臨時便を運航した。搭乗者数は20年度の約2倍となり、19年度の9割程度まで回復した。羽田や伊丹と那覇を結ぶ路線の搭乗率は8割と高かった。

 日本トランスオーシャン航空は、関西、小松、岡山―那覇が19年度比で9割程度まで回復した。年末年始の直前に、帰省需要とみられる県内路線の予約も伸びた。琉球エアーコミューターは、20年度比で29.7%増だった。

 スカイマークも搭乗者数は20年度より5割程度増えた。担当者は「全国的に東京発地方行きの帰省需要は高まったが、東京行きの搭乗者数は減少傾向にあった」と話した。
 (中村優希)