経済
沖縄お仕事相談デスク

若手の社員がすぐ辞めてしまって定着しません<沖縄お仕事相談デスク>



今回のお悩み

せっかく応募があって採用したのに、すぐに辞めてしまいます。

特に30代以下の若手が定着しません。

最近の若い人って、こんなものなのでしょうか?それとも求人の出し方に何か問題があるのでしょうか?



 

今回の回答者は…

採用のことならお任せ

ファンシップ代表取締役で採用コンサルタントの

小宮仁至さんです。

 



今回のお悩みは、沖縄県内で従業員20人以下の卸業の事業者さんからです。

会社の歴史は長く現在が2代目の社長。スタッフも高齢化していて、50代と60代が中心。辛うじて3人ほどいる40代が「若手」という会社です。

ここ数年、10代や20代の若手をあの手この手で採用してみたけど、長くて1年。短い場合は1カ月も経たないで辞めてしまう。社内では「最近の若いやつはどうなっているんだ!」という声がある一方で、社員の高齢化は止まらない…。

この事業者さんと似たようなご相談は多数寄せられています。



 

■雇用のミスマッチを世代や時代のせいにしない

 

「最近の若者は…」という言葉は古代エジプトの壁画にも描かれている有名な逸話にもありますが、その真偽はさておき、問題は対象を「最近の若者」と拡大してしまうことにあります。恋愛に例えると、あなたの友人が一度や二度、20代にフラれて「最近の20代はみんなダメだ!」と怒っていたとしたら…どのようにアドバイスしてますか?

「20代、全員を悪く言うのは違うでしょ。」

「20代、全員と付き合ってから言ってくれない?」

「そういう考え方しているから、フラれるんじゃない?」

友人との関係の深さによるかもしれませんが、このようにアドバイスしませんか?

 

採用・求人も同じです。

この事業者さんが雇った若手が、この会社と合わなかっただけです。

20代全体が悪いわけでも、この事業者さんがとんでもないブラック企業なわけでもないのです。

ただただ相性が悪かっただけ。相手は星の数ほどいるのです。



 

■世直しがしたいのか?若手を採用したいのか?

 

若手が定着しない事業者さんのお悩みを聞いていると「世直しがしたいのかな?」と思うことがあります。

最近の教育について、時代の風潮について、ひいてはスマホばっかり見ているからダメなんだ!などなど…。ご高説は賜りますが、お悩みは「定着する若手が採用できない」ということだったはず。

あなたの会社にピッタリ合う若手が採用できればいいのであって、日本の若者の意識全体を変えようと思う必要はないわけです。

 

 

■雇用のミスマッチは求人の出し方から始まっている

 

さて、この相談があった事業者さん。ベテランのスタッフが長く勤め続けているのにはそれなりに理由がありました。

誰もが知る有名企業ではないし、休みが多くあるわけではない。お給料も安くはないけど、飛び抜けてて高いわけでもない。

仕事内容や働きがい、職場の雰囲気など条件だけでは分からない良さがある会社なのに、求人広告では、勤務時間と休日とお給料のみを掲載し続けてきたのです。



 

恋愛に例えると、年収1000万円の登録者がゴロゴロいる婚活サイトに「年収400万円です」とだけ載せているようなものです。

年収1000万円の人が多く載っている婚活サイトで結婚相手を選ぶ人は、高収入の相手と結婚したいと考えている人が多いはず。でも年収400万円の人って、そんなに結婚できませんかね?そもそも結婚相手って、婚活サイトで、相手の年収など条件だけで探しますか?

もちろん最近は婚活サイトで条件で選んで、めでたく結婚された方も珍しくありません。でもいまだにちまたには「友達の紹介で」「同窓会で偶然再会して」「友達グループの1人だった人といつの間にか」なんて理由で、年収や条件など全く関係ない価値観でゴールインすることも多いですよね?

若手の採用も同じです。20代の人がみんな条件だけで仕事を選んでいるわけではありません。お給料や休みはもちろん大切な要件ですが、それだけで仕事を選ぶわけではないのは、世代に関わらず共通した価値観であるはす。

それなので、待遇や条件面だけを並べた情報発信ではなく、みなさんの会社で働くと良い理由を明確化して、発信されてみてはいかがでしょうか。きっとあなたの会社に合う人からの応募があるはずです。

◇執筆者プロフィル

小宮 仁至(こみや ひとし) ファンシップ株式会社 代表取締役

広告会社やWEBマーケティング会社を経て、2015年にファンシップ(株)を創業。2016年より「レンアイ型Ⓡ採用メソッド」を提唱し、企業へのセミナーや求職者への採用支援を実施している。
1979年生まれ 熊本県出身。うちな〜婿で2児の父。



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