トラベルレンタカーと関連計3社が民事再生法申請 負債総額は55億円


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 東京商工リサーチ沖縄支店と帝国データバンク沖縄支店は11日、沖縄などでレンタカー事業を営むトラベルレンタカー(豊見城市)と関連会社の松宮オートサービス(同市)、ミレニアム(東京都)の計3社が、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。負債総額は55億5956万円。

 負債総額の内訳はトラベルレンタカーが23億3724万円、松宮オートサービスは4億2315万円、ミレニアムは27億9915万円に上る。

 トラベルレンタカーは1995年に設立し、那覇空港店や宮古島店、新石垣空港店、新千歳空港店など県内外で事業を展開していた。19年7月期の売上高は31億3182万円となっていた。

 しかし20年以降はコロナ禍で観光客が激減し、レンタカー売上高も20億円まで落ち込んだ。緊急事態宣言で資金繰りが悪化し、私的整理手続きで事業再生を図ったが、頓挫していた。レンタカー大手のD&Dホールディングス(東京都)とスポンサー支援に関する基本合意書を締結し、今後も事業を継続する。 (中村優希)