人間国宝、琉球舞踊の宮城さん、志田さんに認定書 「師匠と一緒に賞を」「また一から頑張る」


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都倉俊一文化庁長官から人間国宝の認定書交付式を受け取った琉球舞踊家の宮城幸子さん(右)と志田房子さん=14日、東京都内

 【東京】国指定重要無形文化財各個認定保持者(人間国宝)らの2021年度認定書交付式が14日、東京都内で開かれた。都倉俊一文化庁長官は、琉球舞踊真踊流の宮城幸子(ゆきこ)さん(88)=那覇市=、琉球舞踊重踊流の志田房子さん(84)=東京都練馬区=に認定書を手渡した。

 琉球舞踊の分野からの人間国宝認定は初めて。琉球芸能分野における女性の認定は初めて。

 交付式の後、宮城さんは、琉球舞踊を師事した真境名佳子さんら周囲への感謝を示し、「今日は師匠と一緒に賞をいただいたと思っている」と涙ぐんだ。志田さんは、「昨日の続きで今日がある。まだまだ(芸能人生を振り返る)そんな段階ではなく、これからが大変だ」と表情を引き締め、「心を新たに、また一から頑張るという気持ちを強くした」と力を込めた。

 文化庁はこのほか10保存者・保存団体に認定書を交付した。