琉球新報社 
沖縄ツーリスト（OTS、那覇市、東良和会長）は、商品企画部門の強化を目的に「沖縄感動企画本部」を設置した。旅行商品の企画部門と仕入れ部門を一元化し、観光商品の新機軸を打ち出したい考えだ。
沖縄行きの旅行商品は、出発地側の県外支店で商品造成や販売を担い、受け入れ側の沖縄ではホテルや観光施設などの手配をするのが旅行社の一般的な方法という。企画の役割を沖縄に置くことで、細やかな商品企画や旅行地の情報把握が可能になる。
大規模施設に大人数を送り込む従来の旅行社のスタンスから、個人客のニーズに合わせた旅行商品作りも取り組む。少人数向けの工芸体験施設など、これまで旅行社と取引が少なかった小規模施設を組み込んだ旅行商品の造成も検討する。
同本部長には東会長が就き、推進統括部長には前東京支店長の今田剛至氏が就任した。今田氏は2000年入社で、広島県や名古屋市、大阪府などで経験を積んできた。今田氏は「地元目線で提案する地域主導型の観光商品を作っていきたい」と話した。（中村優希）
