【南城】23日の投開票に向け、三日攻防に入った南城市長選。初日の20日、2期目を目指す現職の瑞慶覧長敏さん(63)と、返り咲きを狙う前職の古謝景春さん(66)が街頭演説や電話などで支持拡大を訴えた。両候補は地域振興や子育て支援などでそれぞれの主張を展開した。鍵となる無党派層や若年層の票獲得に向けて、最後の力を振り絞る。 (金城実倫、照屋大哲)
瑞慶覧氏「雇用の場つくる」力込め
瑞慶覧さんの三日攻防の初日は、久高島を含む知念地域をくまなく回り遊説した。
演説が始まると、市民が玄関から顔を出し、耳を傾けていた。「1期4年間、皆さんの声とともに、まちづくりをやってきた。もっとハートにあふれる、優しい南城市をつくっていきたい」と力説すると、拍手が湧いた。
瑞慶覧さんは知念地域の人口減少など、地域課題も挙げ「大規模集客施設誘致に向けて努力をし、しっかりと雇用の場をつくる」と力を込めた。
市民から声が掛かると「ありがとう。頑張ります」と笑顔で手を振り、グータッチを交わし次の遊説先へと向かった。
古謝氏「子ども課を設置」拳固く
古謝さんは三日攻防の初日、市玉城の糸数交差点に立った。朝7時すぎから車に手振りを開始。選対本部長の座波一氏らと「お願いします」と票獲得に向け呼び掛けた。近所の住民やドライバーが手を振り返し、クラクションを鳴らすなどして、エールを送った。
マイクを握り、自身が市長時代に築いた3期12年の実績をアピールした。その上で「子育て環境を整えるため、子ども課を設置したい。南城市に住んで良かったと思える地域づくりに向け全力で頑張る決意だ」と拳を握った。
演説終了後は陣営で総力を挙げ携帯電話を駆使して支持拡大を図った。