南城市長選も最終盤 選対本部長に聞く


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 【南城】23日投開票の南城市長選は、現職の瑞慶覧長敏氏(63)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、前職の古謝景春氏(66)=自民、公明推薦=が激しい選挙戦を展開してきた。前回と同じ顔触れによる一騎打ちとなり、瑞慶覧氏が再選を決めるか、古謝氏が雪辱を果たすかが焦点となる。両陣営の選対本部長に、コロナ下での実施となった選挙戦の手応えなどを聞いた。


瑞慶覧陣営 比嘉恒雄氏 福祉中心の市政に

比嘉恒雄氏

―手応えはどうか。

 「瑞慶覧市政の基本である『もっとハートに! 市民の声でまちづくり』が、市民に広く伝わっていると感じる。市内6カ所で手振りをしているが反応がとても良く、2期目当選の期待があると感じる。候補者自ら子育て支援や福祉政策などの公約を訴えていることも、市民に深く浸透していると自負している」

―コロナ下での選挙となっているが影響は。

 「演説時間の短縮や電話作戦に比重を置くなど工夫しながら運動を展開している。親戚や友人、知人への投票呼び掛けやSNSを利用して若い人への浸透も図っている」

―最大の争点は何か。

 「市政の進め方と、予算の使い方の2点が争点になると思う。市民の声を丁寧に聞いてまちづくりをし、大切な予算を教育や福祉中心に活用する現市政の継続か否かだ」

―当選ラインの見立てを聞きたい。

 「前回の投票率約67%は超えたい。当選ラインは1万2千票ぐらいか」

―選挙戦最終日はどう取り組むか。

 「むき出しで相手候補に対抗するのではなく、1期4年の成果と政策を愚直に訴えたい」

―最後に有権者に訴えたいことを。

 「子育て支援や福祉、大規模集客施設の誘致など、今まで以上に夢のある住みよい南城市になると理解してもらえるよう頑張りたい」

 (聞き手 金城実倫)


古謝陣営 座波一氏 経済の循環で安定

座波一氏

―手応えはどうか。

 「告示し、手応えを感じている。地域密着を狙い70の字にブロック長を置き、支持拡大に向け動いている。その組織力がかみ合ってきている実感がある。街頭での手振りなどでも非常に反応がいい。公明党も精力的に活動してくれ、連携が取れている。電話での呼び掛けも注力している。佐敷や大里は拮抗(きっこう)しており、票を掘り起こしたい」

―コロナ下での選挙となっているが影響は。

 「総決起大会の一極集中を止め、日時をずらして分散開催にした。出陣式も動員していない。その分、電話での支持呼び掛けを徹底した。『南城型』といって、携帯電話を使うやり方だ」

―最大の争点は何か。

 「この4年間で市内に閉塞(へいそく)感が漂っている。現市政への評価が問われる。南部東道路など公共工事の予算獲得なども争点になる」

―当選ラインの見立てを聞きたい。

 「投票率は前回並みの約67%と想定し、1万3千票ぐらいとみている」

―選挙戦最終日はどう取り組むか。

 「投票箱のふたが閉まるまで、投票所へ足を運ぶよう電話などで呼び掛けを徹底する」

―最後に有権者に訴えたいことを。

 「企業誘致や雇用確保などを進め、停滞した4年間を取り戻す。経済の循環が安定した福祉の充実につながる。それができるのは古謝氏だ」

 (聞き手 照屋大哲)