オミクロン株の可能性 沖縄「第6波」で初の死者 70代男性が自宅で心肺停止


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は22日、10歳未満から90代以上の1313人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。コロナに感染した那覇市の70代男性が9日に死亡したことも公表した。オミクロン株の流行を中心とした1月以降の感染「第6波」で初の死者。新規感染者は千人を超える状況が続き、重症化リスクの高い人へ感染が拡大する懸念は強い。県は24日に対策本部会議を開き、まん延防止等重点措置の延長を求めるかなどを議論する。

 国内では、新たに5万4576人の新型コロナウイルス感染者が報告され、5日連続で過去最多を更新した。都道府県別では東京が1万1227人で初めて5桁に達した。

 死亡した県内の男性は、9日に自宅で心肺停止の状態で倒れているところを発見された。家族が救急車を呼び、医療機関で死亡が確認された。その際の検査で陽性が判明した。1月上旬にはせきの症状が出ていた。

 変異株検査は行っていないが、感染状況から県はオミクロン株の可能性が高いとみる。既往症などは確認中。糸数公医療技監は高齢者や基礎疾患のある人は重症化リスクが高く「(病態が)急変することも想定される」として早めの受診を呼び掛けた。

 22日の新規感染者を年代別に見ると、40代が221人と最も多く、10歳未満が219人、20代が211人と続いた。90歳以上が25人、80代が36人、70代が42人と、高齢者層の感染も続いている。

 米軍関係は新たに206人の感染が報告された。基地別の詳細は報告されていない。