任期満了に伴う23日の南城市長選は前職の古謝景春氏(66)=自民、公明推薦=が1万3028票を獲得し、再選を目指した現職の瑞慶覧長敏氏(63)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=に1689票差をつけ、返り咲きを決めた。勝因や4期目の市政運営などについて古謝氏に聞いた。
(聞き手 金城実倫)
―当選が決まっての心境は。
「大変感激を受けた。4年前は65票差の小差で敗北を喫したので、後援会や支持者の皆さんと一緒に悔しい思いをした。1689票差で当選できたのはうれしかった」
―勝因は。
「前回、相手候補を支持した市民から現市政に対する不満があり、自分への期待につながった。市内約70の行政区にブロック長を配置して、支持を呼び掛け、地域を回りながら意見交換をしたことも勝利につながったと思う」
―4期目でまず取り組みたいことは。
「第1次産業に力を入れたい。生産農家や漁業従事者、畜産農家の所得向上に向けて、しっかりと行政がサポートし、特産品の付加価値を高めていきたい。施設栽培や陸上養殖など、第1次産業でもうかる仕組みを構築して、雇用拡大にもつなげたい」
―市民に伝えたいことは。
「若い人には夢と希望が持てる環境を、お年寄りには生きがいが持てる環境を南城市でつくっていきたい」
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古謝 景春氏(こじゃ・けいしゅん) 1955年3月24日生まれ。市知念安座真出身。沖縄大卒。79年に知念村役場入り。2002年知念村長に初当選。06年の合併後、初代市長となり、3期務めた。