恩師・我喜屋監督が語るオリックス宮城大弥投手 「感動や夢を与えて」


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宮城投手のさらなる成長を期待する我喜屋優監督=25日、那覇市古島の興南高校

 プロ野球パ・リーグの2021年度最優秀新人(新人王)に輝いたオリックス・バファローズの宮城大弥(ひろや)投手(20)=宜野湾市出身、興南高校出身。20年度新人王の平良海馬投手(西武)に続く沖縄県勢受賞となり、その活躍はプロ野球界を大いに盛り上げた。プロ2年目の昨シーズンは急成長を遂げ、23試合に登板して13勝4敗、防御率2.51の成績を収めてチームの25年ぶりリーグ優勝に大きく貢献した。迎える22年度シーズンでの日本一実現に向け、さらなる飛躍への期待が高まる若き左腕から目の離せない1年が始まる。

 母校・興南高校で宮城投手を指導した我喜屋優監督は、新人王選出について「野球選手としての基本は高校でつくっているが、プロ野球では自分で心技体共に充実させなければならないので、実績を挙げるのは3、4年かかると思っていた」と述べ、想像以上の活躍を見せた教え子の快挙を褒めたたえた。

 その上で「新人王に選ばれた成績は、チームメートが打って点を取ってくれたから残せたところもある」と指摘。「本人には『防御率の良いピッチャーになりなさい』と言ってきた。長いイニングを投げ、1点差で勝てるピッチャーになることができれば、周りからさらに信頼を得られるだろう」と期待を込めた。

 宮城選手の人間性については「彼は謙虚で、ユーモアも持ち合わせているので、周囲の人から愛され、慕われる。だからこそ、成長の過程で落ち込んだりしても声を掛けてもらえる」と評価。母校の創立60周年に新人王獲得で花を添えてくれたことに感謝しつつ、「これからも沖縄の子どもたちにスポーツの楽しさを伝え、感動や夢を与えてほしい」とエールを送った。


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