沖縄県内12月景気「下げ止まり」 3カ月据え置き りゅうぎん総研


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 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は28日、2021年12月の県内景気動向を発表した。県内景気について3カ月連続で「下げ止まりの動きがみられる」と判断した。

 【消費】スーパー売上高(全店ベース)では前年同月比0・9%減。最高気温が20度を超える日が多く冬物衣類が振るわず、衣料品は同7・0%減だった。電気製品卸売り販売額は、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が一巡したこともあり同13・2%減となった。

 【建設】調査先17社の建設受注額は同47・6%増と3カ月ぶりに前年を上回った。公共、民間ともに増加した。鋼材は供給量は前年同月並みだが、鉄スクラップなど原材料の需給が逼迫(ひっぱく)し単価が上昇したことから同20・7%増だった。木材売上高も価格上昇を受けて同6・8%増。先行きとして、民間工事に再開の動きはみられるが、資材価格の上昇などから弱含むとみている。

 【観光】主要ホテルの客室稼働率は、那覇市内、リゾートともに前年を上回り、44・5%となった。宿泊収入は前年同月比13・5%増で4カ月ぶりに前年を上回った。主要ゴルフ場の入場者数は同13・1%増、売上高は同9・7%増だった。足元ではまん延防止等重点措置の適用により県外客のキャンセルが生じているが、強気の価格設定を維持する施設もあるという。

 (沖田有吾)