コロナワクチン、沖縄1回目接種 中部管内で7割達せず 


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 沖縄県は29日までに新型コロナウイルスワクチンの市町村別の1回目接種率(23日時点)を公表した。恩納村、宜野座村から宜野湾市、中城村にかけての中部保健所管内で、県が目標とする7割に達していない地域が集中する状況が続いている。

 年代が若いほど接種率が下がる傾向がある。県の担当者は「中部は比較的若い年代が多い地域。全世代を分母にした場合は接種率が少し低くなる傾向がある」と述べた。自治体と連携し、接種率を高める取り組みを進める考えを示した。

 全世代接種率を地域別にみると、北谷町が一番低く64・65%、次いで宜野湾市の65・61%、沖縄市の66・52%と続いた。中部保健所管内では恩納村を除いて7割を下回った。

 南部でも豊見城市、南風原町、与那原町といった那覇近郊のほか、糸満市で7割を下回った。

 年代別では40代以上はほとんどの地域で8割を超えたが、12~39歳の比較的若い層で低い地域が目だつ。

 20~39歳では北谷町63・19%、金武町64・79%、宜野湾市65・08%など12自治体が7割を下回った。

 県が毎週公表する市町村別、年代別の接種率はワクチン接種歴を管理する国のシステムの情報を基にしており、基地従業員や職域接種の一部が含まれていない。

 基地従業員らを含めた県全体の1回目接種率は25日時点で70・2%。 (知念征尚)