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17日、「サポート詐欺」の手口で現金をだまし取ったとして、警視庁が男女3人を逮捕しました。サポート詐欺の容疑者が逮捕されるのは初めてとのことです。
サポート詐欺は、偽のウイルス感染メッセージをパソコンなどに表示させ、サポート代金をだまし取る手口のことです。被害者の多くは60代以上で、ITに不慣れな人たちです。大手企業のロゴを不正に利用して信じ込ませたり、「5分以内に電話をしてください」と表示させて、被害者の考える時間、他の人に相談する時間を奪ったりします。
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こうしたニュースを聞いても、小中学生の皆さんは「高齢者でない自分には関係ない【※1】」「自分は引っかからない」と感じるかもしれません。
しかし、似た手口で若者もターゲットになる詐欺はたくさんあります。その一つが「プレゼント詐欺【※2】」です。
スマホの画面に「おめでとうございます! 最新スマホに当選しました! 3分以内にこちらから手続きをしてください」とうその表示をさせ、個人情報を抜き取ります。
この場合も有名企業のロゴを使ったり時間制限を設けたりして私たちをあざむきます。
※1 自分には関係ない … 事件や災害などを見たりした時に「自分とは関係ない」と考えることを正常性バイアスと呼びます。人間の考え方のクセのようなもので、不安になったり、パニックに陥ったりしないよう自分から切り離して考えてしまうのですが、心に余裕がある場合は「このトラブル、自分ならどうすべきだろう」と自分に置き換えて考えてみるといいでしょう。
※2 プレゼント詐欺 … 「当選詐欺」と呼ぶこともあります。2018年に流行しましたが、みんなが忘れた時にまたはやるかもしれません。2018年の記事で紹介しています。
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こうした詐欺の手口は、内容が広く知られると引っかかる人も減っていくため、内容をこまめに変えてどんどん登場します。詐欺師側のアップデートが早いということです。
私たちにできることは、ニュースをチェックし手口をあらかじめ知っておくことです。
感染症予防でワクチンを接種するように、詐欺事件の手口をあらかじめ知っておいて備えるのです。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。