「恵方巻き」商戦活況 高級食材や「進化形」も 県内各社販促、あの手この手


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約30センチの「恵方サブ」をPRする照屋智和店長 =那覇市辻のサブウェイ波の上ビーチ店

 2月3日は節分の日。県内の小売店や飲食店などでは、節分に食べる「恵方巻き」の関連商戦が活況だ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う“巣ごもり需要”に焦点を当て、高級食材を使ったぜいたくな品も好調な売れ行きを見せている。商品の受け渡しをドライブスルーで対応したり、進化形商品を展開したりと、各社はあの手この手で販売促進を図る。

 イオン琉球は、定番の海鮮太巻きをはじめ、韓国のり巻き「キンパ」や黒毛和牛の焼肉巻きなど、多彩なラインナップをそろえる。混雑緩和と食品ロスを防ぐため、今年はオンライン限定の早期予約割引を設けるなど事前予約を強化した。特に「銀座 鮨よしたけ」監修の高級食材を使った2商品は人気で、予約受付の開始直後から注文が殺到したという。同社の広報担当は「例年以上に予約件数は伸びている。外出できない分、プチぜいたくを楽しみたいお客さまが比較的高価な商品を買い求める傾向にあるようだ」と話した。

 恩納村のホテルモントレ沖縄スパ&リゾートも、自家製のからすみや県産マグロを使った恵方巻きを数量限定で販売。商品の受け渡しはドライブスルーで対応する。担当者によると「ホテルメードのワンランク上の味を、安心安全に届けたい思いでドライブスルーを始めた」といい、利用者からも好評だという。

 ファストフードチェーンのサブウェイ各店は、通常の2倍に当たる約30センチのサンドイッチを「恵方サブ」としてPR。3日までの期間限定で、一部商品を割引価格で販売している。サブウェイ波の上ビーチ店などが入居するコスタビレッジ・エスパーナの照屋智和飲食総括店長は「少し変わった進化形恵方巻きとして、数年前から販売している。豪快にかぶりついてほしい」と呼び掛けた。 (当銘千絵、写真も)