観光バスに「タッチ決済」 沖縄県がきょうから実証実験 国内外客の利用促進狙う


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 県は1日から、観光系路線バスにクレジットカードなど非接触型の決済サービスを導入する実証実験を始める。3月24日まで。国際ブランド・ビザの「タッチ決済」を採用し、県内5社のバス車内などにタブレット端末を設置。サービスに対応するカードやスマホなどを端末にかざすことで運賃を支払うことができる。国内外の観光客の利便性を向上させ、バスの利用促進を狙う。

 取り組みは一括交付金を活用した観光二次交通機能強化事業の一環として実施する。沖縄エアポートシャトル、沖縄バス、カリー観光、東京バス、やんばる急行バスの5社でサービスが利用でき、一部ではQRコード決済も利用できる。

 タッチ決済はサインや暗証番号の入力が不要となり、迅速で円滑な支払いが可能となる。実証実験を支援する琉球銀行によると、国外ではロンドン、シンガポール、ニューヨークなど450以上の公共交通機関で導入されている。

 県観光振興課の担当者は「特に外国人観光客は、現地のバス利用に慣れていないので、日頃使っているカードで支払いが済めば利便性向上につながる」と利点を強調。「新型コロナウイルス感染症の対策としても、非接触型は望ましく、安全安心な沖縄観光を提供することができる」と話した。
 (小波津智也)