琉球銀行、12期ぶりに減収増益 第3四半期決算 与信費が大幅減


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琉球銀行

 琉球銀行(川上康頭取)は8日、2022年3月期の第3四半期決算(21年4~12月)の連結決算(対象子会社6社)を発表した。売上高に当たる経常収益は前年同期比0.3%減の426億2900万円と微減したが、与信費用の大幅な減少などで経常利益は同72.6%増の67億7千万円、純利益は同86.6%増の49億円と、12期ぶりの減収増益となった。

 銀行単体の経常収益は役務取引等利益の増加などで同1.9%増の285億2500万円、経常利益は同2.1倍の54億3千万円、純利益は同2.4倍の40億6700万円で、2期ぶりの増収増益だった。

 本業のもうけを示すコア業務純益は同23.1%増の50億5800万円で、第3四半期としては7期ぶりに前年を上回った。琉銀が重視する、預貸金収支と役務利益から経費を差し引いた顧客向けサービス利益は同44.1%増の36億8300万円となった。

 ネット与信費用は、前年同期から19億7900万円減少した。新型コロナ対応として元金返済を据え置いていた事業者の一部が返済を再開したことで、債務者区分が良化した。金融再生法開示債権は21年3月末の485億円から431億円に減少し、特に要管理債権が236億円から177億円と減少した。開示債権比率も0.33ポイント低下して2.34%となった。
 (沖田有吾)