海外産ボディソープ人気 輸入額が最高 沖縄では9割ドイツから、強い香りが好み?


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 沖縄地区税関は17日、2021年度のボディーソープ等の輸入量が、前年比31・1%増の288トン、金額が同50・7%増の1億5744万円と過去最高を記録したと発表した。20年度は新型コロナウイルスの影響で世界的な物流コンテナの混乱が起きたことから輸入量は前年より13・3%減だったが、固形石鹸(せっけん)よりボディーソープなど液体石鹸の人気が高まっていることから右肩上がりで増えている。

 国別の輸入数量をみると、全国はタイやベトナムなどアジアが中心だったが、沖縄はドイツが全体の90・8%を占めた。県内企業が国内の輸入総代理店を務め、ドイツから仕入れている香りの強いボディーソープが主な輸入商品となっている。

 購入する層は県民が多いといい、県外に住む県民がインターネットで購入するケースもあるという。同税関の担当者は「アメリカ文化の影響などで、強い香りを好む県民が一定数いるのではないか」と推測した。

 日本石鹸洗剤工業会によると、ボディーソープは国内では1972年に発売されたが、当初は高価で普及しなかった。80年代前半に低価格な商品が登場し、一般家庭にシャワーが普及したことと相まって浸透していったという。

(中村優希)