サトウキビでできたデニムでキビ刈り体験 多良間島でモニターツアー


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
そろいのデニムを着用しサトウキビを刈ったモニターツアー参加者ら=4日、多良間村字塩川

 【多良間】多良間村塩川で4日、そろいのデニム姿の男女がサトウキビ収穫に汗を流した。デニムはサトウキビの搾りかす(バガス)から生まれた一品で、ごみや無駄を出さない環境に優しい循環経済づくりを目指す村の「バガスデニムプロジェクト」の一環。デニム着用でのキビ刈り体験は、付加価値のある新たな観光コンテンツ開発に向けたモニター事業として実施された。

 村はバガスを活用し、デニムのほかに、かりゆしウエアやタオルなども製作しており、島の新しい特産品として販売を目指している。

 キビ刈り体験には宮古島観光協会青年部と鹿児島県沖永良部島から来島した9人が参加した。参加者はガイドの案内の下、サトウキビからできたデニム(オーバーオール)を身につけてキビを収穫し、島内観光も満喫した。参加者からは「キビ加工品やバガス製品の品質の良さを感じながら、体験プログラムにつなげる取り組みに共感が持てた」「多良間村が持つ自然、歴史、人のポテンシャルの高さを知れて感動した」など高評価の声が多数上がった。

 モニターツアーに携わる地域離島コーディネーターの波平雄翔さんは「今後はバガスを活用した商品販売プロジェクトを進めていきたい」と語った。 (清村めぐみ通信員)